例会報告
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2024年11月18日(月)
[卓話] 写真家・上田優紀様
今回の例会では、若手写真家として国内外で注目を集める上田優紀さんをお迎えしました。上田さんは、ヒマラヤの8,000メートル峰や南極、深海まで、極限の地で撮影活動を続けている写真家です。世界最高峰エベレストの登頂に成功しただけでなく、登山能力と撮影技術を両立させている彼のテーマは命がけの挑戦そのものです。美しい写真の数々とともに、命をかけて追い求める彼の情熱と哲学に触れることができました。卓話の中で特に印象的だったのは、エベレスト登頂時の壮絶な体験談でした。極限の寒さや酸素の薄さといった過酷な条件の中で、撮れた作品に感動しました。また、上田さんはこれまでに「3度の死の危機」を経験したと語られ、その一つひとつが彼の信念を強固にし、私たち聴衆の心にも強く響きました。さらに、南極の氷山、深海の神秘的な生物、そして森の精霊スピリッツベアなど、普段目にすることのできない世界を、上田さんは写真を通じて私たちに届けてくださいました。上田さんの写真家としての信念そのもの今回の卓話を通じて、私たちは新たな視点と感動を得ることができました。有難うございました。
【命がけの写真家 上田 優紀の世界へ】
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2024年11月11日(月)
[卓話] 鎌倉ロータリークラブ 高山みな子様
須藤会長のご紹介鎌倉ロータリークラブ会員であり、勝海舟の玄孫である髙山(こうやま)みな子様をお迎えしました。髙山様は、明治維新の立役者であり幕府側 の偉人である勝海舟の直系の子孫として、彼が築いた人間関係やその生涯に関する貴重なお話をしてくださいました。特に、西郷隆盛との交流や、神戸に設立した海軍操練所での坂本龍馬との関係など、勝海舟が時代を超えて影響を与えたエピソードを興味深く語られました。また、無血開城を実現した勝海舟の思想や行動力の背景についても触れられ、歴史の表舞台だけでなく裏側にある人間味あふれる一面を感じることができました。会場では、ロータリー会員の皆さんも熱心に耳を傾け、充実した時間となりました。卓話の中でご紹介いただいた、大田区・洗足池にある「大田区立勝海舟記念館」は、勝海舟の功績をより深く知ることができる施設です。ぜひ皆さんで訪れ、歴史の空気を感じてみてはいかがでしょうか。髙山みな子様、貴重なお話をありがとうございました。
【勝海舟を支援した商人たち】
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2024年10月7日(月)
[卓話] 鎌倉ロータリークラブ・パストガバナー 久保田英男様
「ロータリーの友」に連載の「食について」語られた久保田氏は、鎌倉の銘菓「鳩サブレー」に長年従事されていたが、還暦を境に、新たに「食」を伝える事業に転身されている。我々の「ロータリーの友」が80万部発刊されているベストセラーに、毎年度「食一般について」「テーマ米について」「日本各地の食文化」と連載されて来た。食の文化は人の興味を惹きやすい。一見ロータリーと無関係。ロータリー以外の人も読める記事。グルメ記事にしない、特定の店は載せない(記事の賞味期限)が記事のコンセプト。また参加型のクイズタイムには、イチゴの点々はなあに?(答:果実)玉ねぎの食べるところは?(葉)などと多彩なお話をいただいた。
【「ロータリーの友 / にっぽんふうど」こぼれ話】
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2024年9月9日(月)
[卓話] 鎌倉ロータリークラブ 佐藤 美智子氏
世界的にも有名な鎌倉の大仏、「高徳院」を管理する佐藤家の美智子さん、須藤会長の義理の姉にもあたり、今回の卓話が実現した。内容は、高徳院大仏殿の正面左にある、1991年に建立された『顕彰碑』について。(顕彰碑とは知られざる個人の功績や善行を世間に知らしめるために建てられる石碑など)。第二次世界大戦敗戦後の日本を左右する、1951年(昭和26年)の「サンフランシスコ講和会議」に集まった51か国の中で、セイロン(現在のスリランカ)代表のジャヤワルダナ大蔵大臣(後に大統領)の名スピーチが世を動かし、賠償金無しでの講和条約が実現し、その後の日本の復興に多大な影響を与えた。顕彰碑にはその名スピーチの元になった、仏陀の言葉が刻まれている。『憎しみは憎しみによって止むことなく、愛によって止む。』(文責:小倉薫雄)
「日本を救ったブッダの言葉」
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2024年9月2日(月)
[卓話] NPO法人きもの縁ブレイス 代表理事 澤山綾子様
障がい児向け「命輝く七五三」プロデュース事業と題して、平安時代から続く日本の「伝統通過儀礼七五三」を、各種障がいをもつ対象年齢の子供たちに無料で着物を着せて祈祷し、記念写真撮影などの(中には出張祭祀サービス)奉仕活動を続けている。*参考 3歳で「髪置き」5歳で「袴着」7歳で「帯解き」
「障がい児向け 七五三プロデュース団体 ~全ての生命に希望の光を~」
澤山さんご本人も脱サラ後、真言宗に出家(得度)阿闍梨の修行までされている異色の人生経験をお持ちの方。淡々とお話しされるお姿はやはりそこから滲み出ているものなのかもしれない。 (文責 小倉薫雄)